悲しいアンブレラ

―――――わたしが重ねた罪のように

―――――『悲しいアンブレラ』より

 

私は私の死で

いずれ

私の周りに

私だけの円を描がく

切られたピアノ線が

丸く遊ぶように

そして

時が過ぎて

その円が

砂になったら

暗闇の夜に

空に投げて下さい

一瞬の満天の

星々のようにでも

 

譜奏37