少し冷んやりとした心地よい風のような友人と笑いながら別れて
残り笑みが消えないうちに通り過ぎてきた私の目に
ゴミで吹き溜まった河の終わりが見えていた
どうしてだろうといつも思うけれど
私にはこの吹き溜まりのゴミが人にしか見えなくて
いつもとても悲しい気分になってしまう
空き缶が捨てられて道の端で錆びついてその周りに草が生えている
そんな景色もとても苦手だった
子供の頃から感じていたその感情の正体は何だろうと思った
しかしほとんど同時に
何人かいそうな私の胸の中の私の誰かがこうつぶやいてきていた
あなたはただ朽ちるのが怖いだけなの
周りはみんな朽ちていっても自分だけは咲いていたいの
たとえ徒花であってもと
譜奏123