2017年10月4日

少し冷んやりとした心地よい風のような友人と笑いながら別れて

残り笑みが消えないうちに通り過ぎてきた私の目に

ゴミで吹き溜まった河の終わりが見えていた

どうしてだろうといつも思うけれど

私にはこの吹き溜まりのゴミが人にしか見えなくて

いつもとても悲しい気分になってしまう

空き缶が捨てられて道の端で錆びついてその周りに草が生えている

そんな景色もとても苦手だった

子供の頃から感じていたその感情の正体は何だろうと思った

しかしほとんど同時に

何人かいそうな私の胸の中の私の誰かがこうつぶやいてきていた

あなたはただ朽ちるのが怖いだけなの

周りはみんな朽ちていっても自分だけは咲いていたいの

たとえ徒花であってもと

 

譜奏123