2017年1月27日

砂の上に線を書いて

今いる自分を確かめた衝動の

線は

風が吹くと消えていくことを

笑いながら知っている

幼い物の理

しかし幼さは記憶に留まり

自存の足掻きで

自分さえ傷つけてくる

それが迷路の正体だ

その理を遊ぶ予知夢は控えめに

夢の中でだけ解決する

現実を脅かして怯える人を

影絵の舞台のように見て

 

譜奏16