大切にしていた宝物が
手をすり抜けていく音を聞いた夜
誰もいない街を歩いたの
湖に沈むように
人は人をみつめて
ただ生きていけばいいって
やさしくささやいた声を
憎みながら
生きることのすべてが
造り物のよう
寂しげに重なった
紫の葉脈さえ
朽ちるを知るかのように奏でし
薔薇のセレナータ
譜奏384
大切にしていた宝物が
手をすり抜けていく音を聞いた夜
誰もいない街を歩いたの
湖に沈むように
人は人をみつめて
ただ生きていけばいいって
やさしくささやいた声を
憎みながら
生きることのすべてが
造り物のよう
寂しげに重なった
紫の葉脈さえ
朽ちるを知るかのように奏でし
薔薇のセレナータ
譜奏384