2018年9月26日

過ぎし日に

夜明けまで走るように

友のために祈ったことがあった

早く朝がきてほしいといらだち

明日など消えてしまえと錯乱したりした

その願いが叶えられなかったと知った時

私は私の祈りを激しく憎んで

殺すように知らない道に投げ捨てた

あれから私は祈らない

二度と目が開かないような恐れがして

近づけない

付随血に生かされている私の海の二種に

複雑に写し出されている宙を見るには

使い慣れた信仰などでは足らないのだ

 

譜奏277