2018年8月10日

青のような紫のような水中に沈んでいく夢を見ている

月明かりはまだ仄かに届いている

私は戯けて人魚のように身体を回してみたりする

できれば踊っているように見えたら良いと思ったりする

息が苦しくなって口から水泡も出なくなっていたけど

私はキレイなシルエットになっていたら良いと思って

裸足のつま先を伸ばしてみたりする

でもほんとうはこんなに生きたいと私が願うなんて

思わなかったと思ってみたりする

きっと私を探している人がいると思って目を開く

見つけようとしている人が腕を掴むような気がしたりする

私はそれを信じることができると思えたりする

その人が来ないと私は死ぬかもしれないと思ったりする

最高だと言える分の水泡が無いことを悔しいと思ったりしている

 

譜奏257