聖書に手を置いて
平気で嘘をつく人の胸に
悪意が無かったら
罪は神通力を失い
対比する言語さえ見当たらない
人を捕らえている境界線のような区切りは
何の基準によるものなのだろうか
この社会そのもの
それとも個体としての痛みの記憶から生まれた
防御
きっとどちらも違うのだろうと思いながら
私はある事を決心しようとしていた
夢で焼いた讃美歌の炎が苦しそうな声になって
揺れながら消えていくのを待つように
譜奏196
聖書に手を置いて
平気で嘘をつく人の胸に
悪意が無かったら
罪は神通力を失い
対比する言語さえ見当たらない
人を捕らえている境界線のような区切りは
何の基準によるものなのだろうか
この社会そのもの
それとも個体としての痛みの記憶から生まれた
防御
きっとどちらも違うのだろうと思いながら
私はある事を決心しようとしていた
夢で焼いた讃美歌の炎が苦しそうな声になって
揺れながら消えていくのを待つように
譜奏196