孤食を繰り返すしかない人の
孤独は思い出を冷やしていく
冷たくなった思い出は
今ある現実に宿らなくなり
色の無い映像になって
思い出すたびにリフレインをやめない
その繰り返しは過ぎた日に向かい
今から離れ
どんどん冷たくなっていく
それが孤独の正体のように
私が月を嫌悪したのは
萎んでいく人が土のように身を伏したのに
その姿を月が生け贄のように見て
笑っていたから
譜奏189
孤食を繰り返すしかない人の
孤独は思い出を冷やしていく
冷たくなった思い出は
今ある現実に宿らなくなり
色の無い映像になって
思い出すたびにリフレインをやめない
その繰り返しは過ぎた日に向かい
今から離れ
どんどん冷たくなっていく
それが孤独の正体のように
私が月を嫌悪したのは
萎んでいく人が土のように身を伏したのに
その姿を月が生け贄のように見て
笑っていたから
譜奏189