望みが叶う夜は
騒めく赤いジェラシー
初めて出会う人の
見慣れた懐かしい髪
置き去りにしたのに
囚われていたのは
大切にするものが
私の胸にないから
祈るように夜明けを
見ていたけれど
言い聞かせたの
特別な愛を
選んだわけではないと
翳りある胸に
譜奏365
望みが叶う夜は
騒めく赤いジェラシー
初めて出会う人の
見慣れた懐かしい髪
置き去りにしたのに
囚われていたのは
大切にするものが
私の胸にないから
祈るように夜明けを
見ていたけれど
言い聞かせたの
特別な愛を
選んだわけではないと
翳りある胸に
譜奏365
見上げたら
円い円い月の灯りが
ドレスのように
蒼い静けさを纏ってるの
水面だけに踊るように揺れて
私が生まれた日の星を
西の空に連れていったまま
ギター爪弾く指にかざして歌うの
砂を踏んで
ねえ、あなたはみつけた?
暖かな温もりを
柔らかなまなざしを
愛のように強く抱きしめる
手を
譜奏364
何を失くしてうつむいているの
さぁ顔を上げて
笑ってみせて
あなたの空の白い鳩は
風に吹かれて
雨に打たれても
果てしない碧に向かって
翔び立とうとしているのだから
やさしさと愛
紡がれし星
一人一人が心に希うことは
いつか重なる
自由という名の
自分だけの翼
譜奏363
私
ずっと何かを探して生きていた
でも
いつも何かが足らないの
いつも何かが多すぎるの
自分らしく生きるって
自分らしいって何ですか
窓を伝わる雨の粒に
映った自分が淋しくて
過ぎた時に捨てられるように
私ぼんやり見ていた
通り過ぎていく人波を
小さな頃にクレヨンで
描いた絵の色見るように
譜奏362