2019年8月5日

ただ潮汐に引かれ

私自身が真円になることを願って

私は宙を見上げてきた

私が憎んでいたのは

あなたではなく

私が主星じゃないあなたの

キラキラと光っているように見えた夢だったのかもしれない

地の球花に永遠はなく

ただ青磁色の鎧を纏うだけだから

望んだ情熱に倒れると

その魂さえ

ゴミのように

色を奪われて

燃やされてしまうだけなのだ

 

譜奏411