淋しげな細い雨
私の傘に
言葉のように落ちて
セピア色の悲しい映画のように
一瞬の過去になっていく
南に歩いていけば
潮騒が聴こえてくるはずと
私の中のカモメがまた
私に嘘をつく夜
錆びついた古い鍵の形が
ゆっくり冷めていく珈琲のように
曖昧な苦さで
私の胸に流れていくの
ただ灼かれてしまうほどに
譜奏372
淋しげな細い雨
私の傘に
言葉のように落ちて
セピア色の悲しい映画のように
一瞬の過去になっていく
南に歩いていけば
潮騒が聴こえてくるはずと
私の中のカモメがまた
私に嘘をつく夜
錆びついた古い鍵の形が
ゆっくり冷めていく珈琲のように
曖昧な苦さで
私の胸に流れていくの
ただ灼かれてしまうほどに
譜奏372