2019年4月26日

眠れない夜に身を丸めて

帰らない時間を数えても

補いきれない日々は

水に刻む歌のように

月に冷えて

遠ざかっていく海のように

私を淡い影に変えていく

キレイに光沢させたウソも

真ん中の純粋もあの夜に

みんな涙のように棄てて私

飾り言葉を投げつけてしまったの

なのに何故

愛のように思い出しているの

この手を逃げていった疵なのに

 

譜奏368