春浅く風が過ぎたら
儚げに罪を手折り
美しいものだけを見て
生きていたかったの
紅をまっすぐ引いて
床に落として
唇が怖れていたの
悲しく
紅筆よ
もう一度
いえもう二度と
心さえ消えても
ほんとうの愛があるなら
名も亡き花にこそ似しと
譜奏352
春浅く風が過ぎたら
儚げに罪を手折り
美しいものだけを見て
生きていたかったの
紅をまっすぐ引いて
床に落として
唇が怖れていたの
悲しく
紅筆よ
もう一度
いえもう二度と
心さえ消えても
ほんとうの愛があるなら
名も亡き花にこそ似しと
譜奏352