2019年2月27日

忘れた罪が

吐息で雨になれば

昨日までの時間に小さく

さよならと言って

声から指先

抜けていく鼓動に

飾られて行き場なく

愛に溺れていたの

悪女を気取って

その赤に閉じ込めても

爪から肩先

悲しみに震えて

さびしくて折れていた

わたしだけのルージュ

 

譜奏343