キレイに生きてきた訳じゃない自分だけが知る自分が
まだ奥の私を問い詰めようとする夜
いつまでもこんな風にしてしまう自分が
もう正しいことに思えないと思える自分がいた
答が出ないまま問い続けることに
私は飽きて疲弊していたのかも知れない
キレイに生きるという信仰のようなものを
私はいつ何から得て持ち始めたのだろうと思った
しかし私は考える間もなくその考えに魅了されていた
気質に合っていたのだろうと思うしかない
人間は過去を清算ばかりして生きている
その度にもう必要ないとしまったリセットボタンを探すように
私は迷路に迷い込んでいた自分が愛しいもののようにも思えて
新しい真っ白なノートのページを開いてみたくなっていた
譜奏238