窓を流れる景色など
私には意味がなかった
私が私の欲望を乗せたこの列車の
座席に座っているという
事実以外には
生まれてからこの瞬間まで
私は変わらない祈りを持ち続けてきた
天が訝るほどに
そして今私は私の終着駅へと向かっている
ホームに降りたら私はゆっくり歩き
やさしく息を吐き階段を上るだろう
凛とさせた背を過ぎし日の私に残して
私だけを乗せる終着駅発の
運命の線路を走る列車に乗り換えるために
譜奏71
窓を流れる景色など
私には意味がなかった
私が私の欲望を乗せたこの列車の
座席に座っているという
事実以外には
生まれてからこの瞬間まで
私は変わらない祈りを持ち続けてきた
天が訝るほどに
そして今私は私の終着駅へと向かっている
ホームに降りたら私はゆっくり歩き
やさしく息を吐き階段を上るだろう
凛とさせた背を過ぎし日の私に残して
私だけを乗せる終着駅発の
運命の線路を走る列車に乗り換えるために
譜奏71