無垢の白
白が落ちて開いた
白い花
自身以外の色を
せめぎ合わせる運命さえ
知る由もなく
無邪気に風に揺れ
少女の私の胸に遺って
あどけなくその目に着床していた
始まりの白
流浪の旅を続けた私の空に
その空の下を過ぎてきた時代に
美しい花の名だけを
置き棄てたように
譜奏102
無垢の白
白が落ちて開いた
白い花
自身以外の色を
せめぎ合わせる運命さえ
知る由もなく
無邪気に風に揺れ
少女の私の胸に遺って
あどけなくその目に着床していた
始まりの白
流浪の旅を続けた私の空に
その空の下を過ぎてきた時代に
美しい花の名だけを
置き棄てたように
譜奏102