2017年4月12日

私の問いに対峙して

立体して

四角の墓標のように眠る

都会の闇に群れた

かげろう達の雨の夜

走り去ったヒールの音も

破れた叫び声も

孤独の骸も

ただ流されることもないままに潜み

地にせめぎあうままに

私は置き去られていた

ガラス窓を這う滴が視界を刺し

虹のような宝石に踊った

その一瞬から

 

譜奏48