2017年4月10日

平坦な退屈の中には

それ故の平安があるものと

社会は匂わせ

多くの人はただそれを信仰し

辺りを見回し

日常の煩雑さと向き合い

対極へと置いて生きていく

そう見えて悲しく捻れていた

私の退屈

死のような退屈

そして私は逃げるように

偽りの苦さを求めた

老いを怖れるあまりに追う

タナトスの火のように

 

譜奏47