夢が妊る場所は
心の中のどこかの扉と
信じ込んで
やさしくノックして
強く叩いて
最後は身体をぶつけた
人間という点描は
その根に
ナルシスの微毒を
必要としているのかもしれない
俯瞰した視界の絶望の中に
居るはずのない自分が
必ず意識を宿してそのものを
浮き上がらせようとしているのだから
譜奏20
夢が妊る場所は
心の中のどこかの扉と
信じ込んで
やさしくノックして
強く叩いて
最後は身体をぶつけた
人間という点描は
その根に
ナルシスの微毒を
必要としているのかもしれない
俯瞰した視界の絶望の中に
居るはずのない自分が
必ず意識を宿してそのものを
浮き上がらせようとしているのだから
譜奏20