毎日寝起きのまんまの頭だから櫛なんか要らないんだけどね
捨てる訳にもいかないし売れるもんでもありゃしないし
いい年になるまで男ばっかり追っかけて取っ替え引っ替えしてたけど
何だか気が抜けちゃってね
私の中の女ってやつがどこかに行っちゃったって感じよ
反動よ、容姿ってやつに手間をかけてた分もうさっぱりよ気力が
結局ひとりってことは負けたってことだよね
見つけられなかったわよ愛なんて
ふと思ったけど愛って神さまと同じようなもんなんじゃないの?
信じるか信じないかって意味でさ。
私何だか生きてる気がしてなくてちょっとグロテスクな話なんだけど
最後の日はどこかの血管を切ってずっと見ていようと思ってるの
もう身体も致命的にダメだって医者に言われちゃってるしね
ほらいつかあなたにもキレイなものを見せるってそう約束したでしょ?
譜奏460