2019年2月6日

悲しみと踊るように

祈りを紡いで

愛だけを裏切っても

星が消えるのは

夜の血を贖えないから

月に巻きついた

黒い余白のように

息を潜めていても

希いさえ解けないの

水の翼を背に描いて

蒼を見上げる私を

絹を溶かすように

やさしく棘刺す

誘ないのキメラ

 

譜奏334