2018年4月11日

始まらず終わらない無為を知る時

私はいつか旅の日にと希い

そして内なる者にと希い

川水で羽を洗う鳥のように

飛ぶべき空の広さを測る

自身の油断に気づかず

明け方に落陽を見上げ

風砂を払い

今日のために靴紐を結んで歩いても

都合の良いモラルを曖昧に使えば

その分の罰があり

人の心の葛藤はいつしか悪賢い兎のように

いくつもの巣穴を掘って

報復し合っていくようだ

 

譜奏205