夜にやさしくて

風にさえ

人の目の

濁りにさえ

計り事があるのなら

地に与えられた

人の血は

何を司り

何を遺すというのだろう

私は

仰ぐ

胸の熱を

放つべく

その譜を宙に

刻むべく

 

譜奏7