宿命前夜(イヴ) ー 蒼の2

蒼い夜を翔ければ

塞がれた定数のように虹が割れ

祈りは変数で充ちていく

私の虹彩に還ってくるはずの

耀きだけを分裂させて

蒼さえ知らない

その前夜に

私の目の色に合わせたように

変貌していく光を追って

私は意志ある者を待つように

答を持たない夜に身を委ねる

手に堕ちた虹の鍵が

一つだけ叶えてくれると約束した希いを

蒼に犠牲にするために

 

譜奏158