私が呼んでも
何度呼んでも
答えてくれない私が夢の中にいた
私が差し出した手は大きく
彼女の背は小さかった
忘れてきたのと
私は二度言った
一度目は声にならなかったから
白い霧のような風が吹いて
私の手は小さくなり
彼女の唇は紅く濡れていた
今度はその唇が私を呼んだ
なのに私は急いで
小さくした背を向けていた
譜奏44
私が呼んでも
何度呼んでも
答えてくれない私が夢の中にいた
私が差し出した手は大きく
彼女の背は小さかった
忘れてきたのと
私は二度言った
一度目は声にならなかったから
白い霧のような風が吹いて
私の手は小さくなり
彼女の唇は紅く濡れていた
今度はその唇が私を呼んだ
なのに私は急いで
小さくした背を向けていた
譜奏44