―――――名も亡き花にこそ似し
―― ――『紅筆』より
抱いていた人形は
息をしないまま私を
みつめていた
気づいた私を
咎めるかのように
愛
私だけの永遠の
愛
夜のように
花のように
ゆるやかに
狂うように
怯えていた
紅に
譜奏36
―――――名も亡き花にこそ似し
―― ――『紅筆』より
抱いていた人形は
息をしないまま私を
みつめていた
気づいた私を
咎めるかのように
愛
私だけの永遠の
愛
夜のように
花のように
ゆるやかに
狂うように
怯えていた
紅に
譜奏36