2019年9月16日

日常は顕在意識で生きる他はなく

私はそんな日常に本当の自分を感じることが少ない

おそらく意識という空間は二極化で括れるほど単純ではなく

きっと緻密なプログラムによって作用し合っているはずだ

しかしそれを解明して名指す言葉が見当たらない

つくづく人の意識は原始にまで繋がっていると思わずにはいられない

それだけで人は最も秀でた素晴らしい対応体と言えるだろうと思う

必然的に私は潜在意識の中で生きている私と向き合っていることになる

そこに重力はなくまるで水膜に浮かんでいるような触感だ

空間そのものが血も肉も持たない生命体として息づいて

私の日常の思考を支配しているのだろうと思う

叶うなら私はその湖に棲む人魚になりたい

私の湖面は紫色の光に覆われているはずだから

私自身が魂のようにその色に同調していけばいいはずなのだから

 

譜奏429