会うたびに別人のように髪の色もメイクも全然違ってて
それがすごく痛々しいと感じられるのに
ある瞬間ドキッとするほど女っぽくて
羨ましいと感じてしまった感情を隠すように
あなたはすごく黒髪が似合うのにと言った自分がとても恥ずかしかった
おとぎ話なのよ、嘘でしか書けない作り話
漁り目男の周りを回遊して好みの媚びを察知して
見破った好みの性を見せつけて
やがてかすぐにか電池切れしたオモチャのように飽きられて
そこまでの作り話を私小説にして私は生きているから
だから捨てられる時だけ私は女になるの
だから捨てるのも面倒なゴミのようにされるのがいいの
もう続きを書かなくてもいいって思えるから
真実って意味がないの私には、だってすぐに消えていく裏切り者だから
譜奏423