2019年1月4日

星のカケラを3つ拾って地面に三角に置くと

その三角に青緑の水が現れてその水に指が触れると

深い湖に引き込まれて二度とお家には帰れないと

わたしとその子は信じていた

お腹がすくのとノドが渇くこと以外に

わたしたちは現実ということを知らずに

空想の世界の現実の中を走り回って遊んでいた

双子のように同じ顔をしているその子の妹は

5さいになっても話せなくてアーウーと唇を尖らせるから

わたしはアーウーちゃんと言って

わたしも口を尖らせて唇を合わせたりしていた

小学生の時に姉妹はダウン症だと聞かされて

すぐに疲れちゃう病気なんだ、と言ったら大笑いした母に

プクっと拗ねて唇を尖らせた日を懐かしく思い出す

 

譜奏320