2018年10月19日

飾ることのないまたその人は

ネコも負けるくらいの目ヤニのまま

前日とまったく同じ服装で出てきて

寝ぐせ隠しの帽子を深くかぶって私にヨゥ、と手を上げた

私は今日彼にどうしても聞きたいことがあった

真剣に考えれば考えるほど

音楽ということが私には言葉で整理できていなかったからだ

何故か気づかれないようにあやしている自分が可笑しかった

韻律や、人間はそれぞれの韻律の世界に支配されて生きてる

ぼおーっとしてるかと思えば突然抉ぐるようなことを言う

このややこしい不思議なネコ

もう少しかみ砕いて私に解るように言ってよと思って

線になるくらい頑張って横目で助手席を見たのに

やっぱり寝ていたの目ヤニのまんまで

 

譜奏287