爽やかに生きているように見える人が羨ましくて
負けないで誰よりも爽やかに生きること
私は光る宝石のようにそれだけを自分に強いてきたところがある
だからその維持が捻れたと思えた時
私は激しく落胆し自分を卑しい者に感じてしまっていた
答が出ず苦しまぎれにそんな自分を突き放してみたら
私の何かを見えにくくしたい意志のように
二方向に分かれている道のどちらかは
フェイクなのではないかと疑う気持ちが現れて
そうするとこの丁字路の存在自体が
何故かあっさり辻褄が合ってしまったような気がしていた
人間は自分をあまりに近くでしか見ていないと
潔癖という嗜好品に毒されていくばかりなのかもしれない
爽やかさも同じ族だと思ったら苦笑いするしかなかった
譜奏242